生産管理者になるにはどうする?志望動機の書き方や例文紹介
生産管理の仕事は判断力や対応力、コミュニケーションスキルも必要です。責任もありますが、その分やりがいも大きい仕事です。未経験でも挑戦してみたいと考える人もいるでしょう。経験者であれば、もっと自分のスキルを活かせる職場に転職したいと考えることもあるでしょう。そのためにはまず採用者に好印象を与えなければなりません。そのための志望動機のポイントや例文を紹介します。
そもそも生産管理者とは
製品を生産する工程において、計画通りに商品を生産することは重要なことです。しかしトラブルがあれば、スケジュール通りにいかないこともあるでしょう。そうならないようにするのが生産管理者の仕事です。
具体的な業務としては、販売計画に基づき、スケジュール管理や在庫管理、作業員の管理や工程のチェックが基本的な仕事です。さらに原材料の発注や品質管理などをする場合もあります。
一定基準の品質の製品を、スケジュールに合わせて納品することを目標に仕事を管理するのが生産管理者です。在庫の状況やニーズに合わせて変更になる場合もあり、そのときには適切な対応をしなければなりません。そのためには、どういった対応をすれば変更に対応できるかを考えます。さらに、実際に作業をするスタッフをどう動かすか、という点も踏まえて指揮を取っていくのが生産管理者です。
現状の把握や予測できない事態への対応力、コミュニケーションスキルなど、生産管理者に求められるスキルはさまざまです。リーダーシップも求められます。一筋縄ではいかない仕事ですがその分やりがいもある仕事です。
未経験者による生産管理者の志望動機例文
ポイントとしては、大変な仕事をなぜ希望するのか?という点を明確に伝えることです。生産管理は物作りをサポートする仕事です。そのため、物を作るのが好き、スケジュール通りに進行させるのが得意、コツコツと仕事を積み重ねていく仕事が向いている、などといった内容を志望動機として伝えることです。
自分の性格や適性をアピールする志望動機の例文を紹介します。
「自分は小さい頃から工作が好きでした。プラモデルの飛行機を作ったり、粘土で動物を作っていたりすると時間を忘れてしまい、よく親に早くご飯を食べなさい、と怒られていました。それから、夕ご飯の時間に間に合うように工程を考えて作ったり、夏休みなどは宿題との時間配分を考えたりして工作をしていたものです。
時間通りに納得のいくものを完成させる喜びは今も変わっていません。そこで生産管理という仕事があることを知り興味を持ちました。もちろん、物作りが好きというだけでは務まらない仕事だと思います。物づくりに携わっていけることや、それを共同作業で行っていくこと、さらに管理者として成し遂げられる仕事をがんばっていきたいと思います。」
物作りに興味があること、それを楽しみながらできること、さらに管理ができること、といった点をアピールすることが方法の一つです。
経験者による生産管理者の志望動機例文
生産管理者として経験がある人材は即戦力になり、企業もぜひとも採用したいものです。しかし転職してきたということは、何かしら理由があるものと考えます。またどのような経験をしてきたのか、という点も気になる点です。
経験者の志望動機としては、なぜこの会社を選んだのか、前の会社での経験やこの会社で活かせるスキルを伝えるのがポイントです。
経験者の志望動機の例文を紹介しましょう。
「私は御社の製品が好きで、家にはたくさんの製品があります。御社の製品は素材や使いやすさなど、消費者の目線で作られているものばかりです。細かい点まで配慮し、使う人が気持ちよく使える製品は非常に魅力的です。このような製品づくりに自分も携わってみたいと思ったのが志望動機です。」
また、今までの経験から学んだこと、それをこの会社でどのように生かせるか、といった点をアピールすることも大切です。
「以前勤めていた会社では、生産管理者として製品の企画にも加わりました。企画から考えることで、製造工程やスケジュール、在庫管理まで一貫して考えることができ、生産管理者として広い視点を身につけることができました。さまざまな仕事をすることで、トラブルを未然に防げる知識も得られたと思っています。このような経験を活かし、作業の効率化をサポートしていければと思います。」
さらに希望する会社の教育体制や福利厚生など、魅力的な点に触れるのも一つの方法です。
「生産管理者としてのスキルアップができる教育サポートが充実している点にも、魅力を感じました。バースデー休暇などもあり、スタッフのことをきちんと考えてくれる会社である点も魅力です。」
今後も生産管理者としてスキルアップをしていきたい、という言葉から熱意を伝えることができます。福利厚生面の充実によって長く働きたい、というアピールにもつながります。
生産管理者の仕事と志望する会社の魅力を理解して伝えることが大切
生産管理者として採用してもらうためには、生産管理者の仕事に興味があること、適性があること、さらに熱意があることを伝えることです。経験者の場合は、今までの経験をどう活かせるかをアピールすることが大切です。志望動機の中では未経験者も経験者も、志望する会社の製品や特徴を研究し、そこに魅力を感じている点を伝えることが必要です。