工場勤務ってどんなことやるの?工場勤務のメリットやデメリットを紹介
工場勤務の仕事と聞いて、どんなイメージを持たれるでしょうか?求人を見ていると工場の仕事は「未経験可」「学歴不問」「資格不要」でエントリーできる割には給料が高めに設定されているので、興味を持つ方が多いのではないでしょうか。工場勤務の仕事について、実際の仕事内容とメリット・デメリットについて詳しく見ていきたいと思います。
工場勤務の仕事内容とは
工場勤務の仕事では、様々な分野の製造や加工に関わる各種作業を行います。業種としては自動車関連・食品・精密機器・半導体・印刷・建築資材・紙・石油化学など勤務する会社によって様々です。各種作業とは製品の組み立てや検査、溶接補助、部品供給などで、ベルトコンベアなどの製造ラインを使って作業をすることが多いです。ピッキングという倉庫から指定の商品を出してくる作業や在庫管理の仕事もあります。
特に食品や精密機器などの作業では衛生管理が大切になってきますので、クリーンルームなどでの作業もあります。通常作業に適した作業着を着用し、必要であればマスクや帽子、メガネ(ゴーグル)なども着用します。業務内容としては難しくない単純作業がほとんどですが、立ち仕事が多いです。休憩は昼食時の他に午前・午後休憩がある場合が多いです。
アルバイトと正社員の両方の募集があります。工場は日本各地に沢山ありますので、勤務地の候補は多いです。3か月や半年などの期間限定のいわゆる期間工(期間従業員・期間社員)の募集もありますので働く期間の選択肢も多いです。
工場勤務を選ぶメリット
工場勤務のメリットとしては、まず経験や資格・学歴がなくても採用されやすい点です。仕事の内容は比較的簡単な作業のため採用のハードルは低く、誰でもチャレンジ可能なところが魅力です。例えば高卒で未経験でも正社員を目指すことが可能です。高齢の方、転職回数が多い方、ブランクがある方でも採用されやすい傾向があります。また工場は地方や郊外などにあることが多いので、寮を完備しているところが多いです。なかには寮費無料で募集している企業もあります。遠方からの応募でも、住むところが確保できていれば安心ですよね。
休みに関しても比較的人が沢山いるので休暇は取りやすく、有給休暇の消化もしやすいところが多いようです。さらに、仕事中は淡々と作業をこなすことになりますので接客業のようにコミュニケーションスキルを求められることもなく、人と接するストレスがありません。また仕事の際には作業着に着替えますので、出勤時の服装も自由です。そして、給料は高めに設定してありますのでしっかり稼ぎたい方には大きなメリットになります。
工場勤務を選ぶデメリット
工場勤務のデメリットとして、まず単純作業がずっと続くのでそういった環境が苦手な人にはつらくなってくるかもしれません。一日何時間も黙々と同じことを繰り返すのは、人によってはとても苦痛を感じるものです。数週間、数か月と経つうちにだんだんとやっている仕事自体への興味が薄れてきて、感情自体も薄れてきてしまいとても怖かったと工場勤務経験者の知人が言っていました。
工場勤務は体力が必要そうという意見も多いです。確かに立ち仕事がほとんどですし、自動車の生産ラインなどある程度の体力を必要とする仕事や交代勤務制で夜勤があるケースもあります。ただ、座り仕事や夜勤がない勤務体制であったり、精密機械を扱うような体力を必要としない業務の工場勤務もありますので、体力に自信のない方はそちらを選んでいただければ大丈夫でしょう。
工場では業務がすべてマニュアル化してあります。誰がやっても同じように出来るようにするためなのですが、言い換えるとそれは個人でのスキルの向上が望みにくいということになります。社内は同じレベルで仕事をする作業員が常に沢山いる環境ですので、一般の会社のような他部署への移動や競合他社からの引き抜きなどのキャリアアップの可能性は極めて低いです。また、管理職への昇格があったとしても、40才過ぎてからが多くとても時間がかかります。社内でのキャリアアップがしづらい結果として、入社時の給料が高めに設定してあっても入社後は給料が上がっていきにくいのも工場勤務のデメリットです。
また転職でのキャリアアップがしにくいというデメリットもあります。同じ仕事を毎日繰り返す業務内容で、社内でのキャリアアップも難しいため結果として転職の際にアピールするスキルが得られないのです。工場勤務だけだと市場価値の高いスキルを身につけることは難しいので、転職でキャリアアップしたい方は個別にスキルを上げるための努力が必要になってくると思います。
工場勤務は人によって向き不向きが分かれる
工場勤務経験者の声としては「単純作業が苦にならない人や、人と関わるのが苦手で黙々と作業したい人にはおすすめ」「給料が良いので稼ぎたい人に向いている」などがあります。その一方で、「変化を好み、向上心が強く、仕事においてキャリアアップが必須と考える人にはあまり向いていない」との意見もありました。工場勤務のメリット・デメリットをよく吟味したうえで、自分の向き不向きを考え検討すると良いでしょう。